加圧ベルトの効果と欠点

加圧ベルトの効果はどれだけ加圧トレーニングの理論を再現できるかが決め手であり、当然、効果のない加圧ベルトと効果がある加圧ベルトに分けられます。

また、加圧トレーニングは素人にとって危険なトレーニング方法なので、この加圧トレーニングとしての危険性がそのまま加圧ベルトの欠点になります。

加圧トレーニングとは、従来の筋トレよりも比較的楽に筋肉をつけるために開発されたトレーニング方法です。

加圧トレーニングは筋トレのうちで、科学的ストレスを利用したトレーニング方法になります。

ウエイトトレーニング業界では、筋トレには2種類の負荷があると言われています。その1つが物理的ストレスで、もう1つが科学的ストレスです。

物理的ストレスとは、力強い筋トレを行った時に筋肉にかかる大きな負荷が、筋肥大を引き起こすストレスのことです。

人は筋肉の最大負荷の50%で筋トレを行った場合、遅筋(力が弱い代わりに持久力がある筋肉)で間に合うので速筋(大きな力を発揮できる筋肉)があまり使われません。

そのため、筋肉の最大負荷の50%を超える負荷で筋トレを行えるほど精神的に強い人でない限り、筋トレを行ってもなかなか筋肉が肥大しません。

もう1つの、化学的ストレスとは、筋肉を使用した時に筋肉内に蓄積する乳酸などの代謝物が、筋肥大を引き起こすストレスのことです。

また、マラソンランナーが主に使う持久力の筋肉である遅筋は、酸素を用いたエネルギー供給があって初めて活発に活動できます。

しかし、酸素が制限された条件下では、遅筋が活動しにくくなるので速筋が使われやすくなります。

加圧トレーニングではベルトを巻いて酸素供給を制限するため、比較的軽めの筋トレでも速筋が使われやすくなって筋肥大を引き起こすことができるわけです。

筋トレ初心者にとっては、ボディービルダーのような過酷な筋トレを行わずに筋肥大を求めることができるので、加圧トレーニングをすごく画期的なものだと思うことでしょう。

しかし、加圧トレーニングにも欠点があります。

その欠点とは、加圧トレーニングが血栓を作りやすいトレーニングであることです。血栓ができやすい人ほど危険性が高まります。

要するに、血栓ができやすくて動脈硬化や脳梗塞になりやすい人ほど、加圧トレーニングが引き金となって動脈硬化や脳梗塞のリスクを引き上げてしまうことです。

このようなリスクも、しっかりしたトレーナーの元では最小限にとどまるかもしれません。そもそも、血栓ができやい人には加圧トレーニングを勧めないでしょう。

しかし、加圧ベルトの場合は、しっかりしたトレーナーがついているわけではありません。素人が勝手に加圧ベルトを買って、危険性も理解せずに腕や足に巻いてしまうのです。

また、加圧トレーニングの理論が血流を制限したうえで筋トレを行うというものなので、「加圧」をうたった便乗商品(加圧下着など)に効果がないのは言うまでもありません。

このように、本格的なボディービルダーを目指す人ならまだしも、単にダイエットを目的に加圧ベルトを使用するのは効果も小さくリスクしかありません。

ちなみに、筋トレで筋肉を1キロ増やした場合に増える基礎代謝は、たったの13kcalです。しかも、筋トレで年間に増やせる平均的な筋肉量は2.55kgです。

筋トレを必死に頑張って増やせる基礎代謝が年間33kcalくらいなわけですが、時々さぼったりすれば年間33kcalさえも増えないのは言うまでもありません。

それより、もっと楽に基礎代謝を増やす方法があります。それは、酵素ドリンクを飲むだけの酵素ダイエットです。

筋トレは現状の基礎代謝にさらに上乗せする方法ですが、酵素ダイエットは不足している部分に補う方法です。

体内酵素が不足していなければ最大の基礎代謝を発揮するところ、何らかの要因で体内酵素が不足すれば、体が持っている本来の基礎代謝を発揮できません。

これが痩せにくい体質をまねく主要な原因になっています。

体内酵素の不足は、加齢や食生活の乱れによって引き起こされます。特に、偏った食事内容で酵素の摂取不足に陥れば、基礎代謝を大きく下げる原因になってしまいます。

食事制限をすればするほど、痩せにくい体になる理由の1つは酵素不足です。

そこで、酵素ドリンクから酵素を補うことで、本来の持っているはずの基礎代謝を取り戻すことができるわけです。

もし筋肉を太く大きくする必要がないのなら、酵素ダイエットで十分でしょう。