部分痩せを実現するダイエット方法

実は、部分痩せは正しいダイエット方法を行えば確実に実現できます。

「部分痩せはできない」という説もありますが、体のしくみを科学的に考えていけば、部分痩せが可能であることが容易に理解できます。

確実に部分痩せを実現するダイエット方法について、順を追って解説します。

体脂肪の付き方は遺伝子が決める

まず、体脂肪が体のどこにどの割合で付くのかは、遺伝子によって生まれながらに決まっています。この観点から部分痩せができないという考え方が現状では支配的です。

しかし、この部分痩せが不可能だという考え方は正しくもあるけど間違いでもあります。実際には部分痩せを実現することは可能です。

少し考え方の視点をずらせば、部分痩せが不可能だということが間違いであることがわかります。また、部分痩せが不可能だという固定観念が部分痩せの実現をさらに遠ざけています。

部分痩せの実現方法を考える際、まずは逆転の発想で、部分太りがなぜ引き起こされるのかについて考えてみましょう。

部分痩せを部分太りから考える

部分痩せをどうやって実現するのかを説明するには、まず部分太りというものがなぜ存在するのかについて考えなければなりません。

例えば「足だけが太い悩みを抱えている」場合、その人は、体の全体は痩せているのに足だけに脂肪が付いている状態で悩んでいます。

上で「体脂肪の付き方は遺伝子が決める」と書きましたが、この人の場合は足に脂肪が付きやすい遺伝子を抱えて生まれてきたのです。

太ってから体に脂肪が付く過程を考えてみましょう。

例えば、「体脂肪率10%」など完全に体脂肪を落とし切った体の場合、部分太りの状態ではありません。「足だけが太い」というような状況は発生しません。

体脂肪率10%では体に付く脂肪自体がほとんど存在しないわけで、そのため体全体に付く脂肪が少ないと同時に、足に付く脂肪も少なくなります。

たとえ足が部分太りになる遺伝子を抱えている人でも、体脂肪率10%の超痩せ型の状態では、体全体に脂肪が付かないのと同じように足にも脂肪が付きません。足は完全に細い状態です。

しかし、その体脂肪率が10%⇒15%⇒20%⇒25%へと増えていく過程において、当然、体のどこかに脂肪が付くことになります。

体脂肪は遺伝子が決めた割合で体に付いていくので、足が部分太りになる遺伝子を抱えている人はこの時に足が太くなっていきます。

他の部位よりも足に脂肪が付きやすい体質なので、体脂肪率が上昇するほど他の部位よりも足に付く脂肪の割合が多くなります。

要するに、太ると(体脂肪率が増えると)部分太りになる、というわけです。

部分太りは隠れ肥満である

このように考えると、部分太りは隠れ肥満と同じです。隠れ肥満とは一見痩せているように見えていても、実は内臓脂肪が体にたっぷり付いている状態です。

脂肪が付く場所が内臓脂肪(隠れ肥満)ではなく、皮下脂肪(部分太り)に変わっただけというわけです。

実際、男性の場合は太ると内臓脂肪が付きやすく、女性の場合は太ると皮下脂肪が付きやすいという特徴があります。女性に部分太りを気にする人が多いのも当然のことです。

部分痩せのダイエット方法

部分太りの原因は体脂肪率の増加なので、部分痩せを実現するダイエット方法はその逆になります。具体的には体脂肪率を減らす普通のダイエットで部分痩せは実現できます。

例えば、足の部分痩せを実現したい時、足のストレッチが必要などと難しく考える必要は全くありません。

そんなこと(足のストレッチ)をしても、遺伝子が決めた体脂肪の付き方の割合を変えることなどできないからです。

ただひたすら、体の体脂肪率を減らすことだけを考えればよいのです。

お尻の部分太りが気になる人、顔の部分太りが気になる人、二の腕の部分太りが気になる人。どこの部位であっても、部分痩せを実現する方法は体脂肪を減らすこと一点のみです。

要するに、顔の部分太りが悩みの人の場合、体の他の部位よりも顔に脂肪が付きやすい体質です。体脂肪が付く時には顔に付く脂肪の割合が多くなります。

しかし、逆に体脂肪が減っていく過程においては、体全体よりも顔の脂肪が減る割合の方が多くなります。

太る時には顔に脂肪が付きやすいのなら、痩せる時には顔から脂肪が落ちていくというわけです。ただし、体脂肪率をかなり絞っていく必要はあります。

体脂肪率の減らし方

体脂肪率さえ減らせば部分痩せを実現できるのはわかりましたが、その次の問題として、どうやって体脂肪率を減らしていくかです。

体脂肪率を減らす方法は大きく分けて3つあります。その1つの方法が食事制限、もう1つが運動、最後が基礎代謝を上げることです。

最初の方法(食事制限)は摂取カロリーを減らす方法で、後の2つ(運動、基礎代謝を上げる)は体の消費カロリーを増やす方法です。

可能であれば3つの方法を同時に行うとよいでしょう。

ただ、意志が弱い人にとっては、食事制限と運動でカロリーコントロールを行っていくのは精神的にかなりきついと思います。

そこで、基礎代謝を上げることを重点的に行うとダイエットの成功率が上がります。

基礎代謝は(起きている間、寝ている間も含めて)体を全く動かさない時(安静時)に消費されるカロリーのことです。基礎代謝が高いほど消費カロリーが高くなります。

基礎代謝が240kcal増えた場合、1ヶ月当たり1キロずつ体重を減らすダイエット効果があります。

基礎代謝を上げる方法

基礎代謝を上げるには2つの方法があり、その1つは体の筋肉量を増やすことです。筋肉が消費するカロリーは体脂肪が消費するカロリーより多いからです。

体の筋肉量を増やすためには、

1.運動を行って筋肉を使う
2.たんぱく質を多めに、炭水化物を適量摂取する

筋肉が増える条件は2つあり、その1つが運動をして増やしたい筋肉を鍛えることです。

しかし筋肉は鍛えただけでは増えないので、2つ目の条件として筋肉を成長させるための栄養素を摂取する必要があります。具体的な栄養素はたんぱく質と炭水化物です。

たんぱく質は時にプロテインとも言い換えられていますが、要はボディービルダーが筋トレを行った後に意識して摂取している栄養素です。

適量の炭水化物も筋肉の成長には不可欠なので、低炭水化物ダイエットを行っている場合は筋肉の成長を見込めません。(どれだけたんぱく質を摂取していたとしても)

基礎代謝を上げる方法はもう1つあり、体の1つ1つの細胞の中に入っているミトコンドリアという細胞小器官の酵素反応の効率を引き上げることです。

上の図にもあるように、エネルギー代謝(体がエネルギーを生産するしくみ)はミトコンドリアが行っています。筋肉がエネルギーを消費できるのも、ミトコンドリアがエネルギーを生産するからです。

ミトコンドリアは糖と脂肪を原料として、ミトコンドリア内で複雑な酵素反応を引き起こし、ATPというエネルギーを生産します。

ミトコンドリア内の酵素が不足すればエネルギー代謝の効率が低下し、酵素が豊富であればエネルギー代謝の効率が上がります。

要は、基礎代謝が低下する原因の1つがミトコンドリア内の酵素不足なので、体に酵素を取り入れることが基礎代謝を上げるもう1つの方法になります。

これは、酵素ダイエットで痩せる科学的なしくみです。

ただし注意点があり、ただ酵素を補えば基礎代謝が上がる、というほど単純なしくみではありません。

ミトコンドリア内には複数の酵素群があり、エネルギー代謝を行う際には、複数の酵素が複雑に酵素反応を引き起こしています。

よって、補う酵素数が数種類くらいでは基礎代謝を上げる効果は見込めないのです。補う酵素数が多いほどミトコンドリアの酵素不足を効率的に補えます。

補う酵素数を多くするほど基礎代謝が上がりやすいというわけです。

市販の酵素製品で一番酵素数が多い製品がベルタ酵素(酵素数=508種類)です。

基礎代謝を効率的に上げようとするなら、酵素数が多いベルタ酵素で酵素を補うとよいでしょう。